Shokuikuブログ【『酵素』を飲むって意味あるの?】

こんにちは!

最近、蒸し野菜にはまってます!!


根菜や葉物を鍋に入れて、ストーブの上に置いておくとめちゃ良い感じに火が入って大根とか人参とかとろとろになってくれます。


これをオリーブオイルと塩で食べると野菜の甘みがめちゃ美味しいんです!!


最近のおすすめ!


ぜひお試しくださいませ。


さて、今回は、巷に出回る


『なんとな~~く健康そう』


というものについて、少し解説をしていこうと思います。


その中でも今回は


『酵素を飲んで摂取しよう』


ということについて!


それではいきましょう〜!


まず


『酵素』


とは何か?


酵素とは、体の中で行われている数千にも上る代謝反応を促進するために必要な


『たんぱく質』


です。


『たんぱく質』ってなんや?


という方もおられるかもしれないので追記しましょう!


たんぱく質とは、体の各組織(皮膚、髪の毛、ヘモグロビンなど)を作る物質で、『アミノ酸』を元に、体の中で合成されるものです。


つまり、


『酵素』は、アミノ酸を元に、『体の中で合成される』物質


です。


体の中の酵素がなくなる!


というのは何らかの先天的な疾患でもない限りあり得ない話であり、


あるとすれば、


元からある酵素が何らかの原因で『うまく働かずに不健康になる』


という状態です。


つまり、


『不足した酵素を飲んで補おう!』


というのは少し間違った考えとなります。


では次に、


酵素の働き


について、


酵素は、


体の中で行われる数千もの代謝反応を促進する物質


と書きました。


具体的にはどういうこと?


ということで、詳しくみていきましょう。


体内でのアルコール(エタノール)の代謝を例に考えてみます!


お酒の成分である『アルコール』は、リラックス効果などはあるものの、体にとって有害な物資なため、摂取されると速やかに分解の代謝反応が始まります。


まずアルコールは、『アルコールデヒドロゲナーゼ』という酵素によって、


『アセトアルデヒド』


という物質に変えられます。


実はこの『アセトアルデヒド』が、


頭痛や吐き気などの二日酔いの原因物質です。


代謝によって生じた『アセトアルデヒド』は、


『アルデヒドデヒドロゲナーゼ』という酵素の働きにより、


無害の『酢酸』に変えられます。


このように、


『酵素』は、


体に害のあるものの無毒化や、


体内での物質の生成など、


体内で起こる様々な化学反応を促進する働きがあります。


ちなみに、日本人には、遺伝的にこの『アルデヒドデヒドロゲナーゼ』の働きが弱い人がいます。


つまり、お酒の強い、弱いというのは、この『アルデヒドデヒドロゲナーゼ』という酵素が働くかどうか関わってくるのです。


お酒弱い人が、


『アルデヒドデヒドロゲナーゼ』を飲んでお酒強くなるぜ!


とはならないですよね。笑


このように


特定の酵素を口から摂取しても、その酵素自身の働きはあまり期待できません!


【『〜酵素』的なものって飲むと健康になるの?】


では、『〜酵素』的なものを摂取しても意味がないのか


意味があるかどうかは、


その製品にどんな栄養素が含まれているか


によります!


酵素の中には、


特定のビタミンやミネラルが不足していると、うまく働かない酵素


があります。


酵素自体は体の中にあっても、


その酵素とセットで働く『ビタミンやミネラルが不足』


していて働かないということがあるのです。


その時に、適切なビタミンやミネラルなどの栄養素を補ってあげることで、


『酵素の働きが良くなる』


ということになります。


『〜酵素』と呼ばれているもので、


酵素の働きを助ける『ビタミンやミネラル』が入っている


ものに関しては、摂取して効果が得られると考えられます!


ただ、巷には『〜酵素を摂取して元気に!!!』みたいな売り文句もあります。


ぜひ、そういうものを見かけたときは、


『酵素(たんぱく質)を摂取しても、消化されて違うもの(アミノ酸)になって吸収されるんだよ〜』


ということを覚えておいていただければと思います。


以上『酵素』についてのまとめでした!


またこれから色々と『なんとな〜〜〜〜く健康そう』というものに関して、まとめさせていただきたいと思います!


飽食の時代の現代だからこそ、世の中のものをうまく正しく取り入れて、

賢い消費者になりましょう!

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