Shokuikuブログ 【朝ごはんについて】

こんにちは。

管理栄養士の関 奈央弥です。

(はじめての方はこちらからどうぞ)


さて、今回の話題は『朝ごはん』について


皆さんは、朝ごはん食べていますか?


『朝ごはんは1日の中で一番大切な食事でしょ?』

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね!


ちなみに、平成28年度から平成32年度までの5年間を期間としている、国の『食育推進基本計画』こちらの中に、『朝食を欠食する国民の割合を減らす』という項目があります。

こちらの目標値としては、

子どもの朝食欠食について、現在の欠食率4.4%→0%へ

若い世代(20~30才代の男女)の朝食欠食について、現在の24.7%→15%以下へ

という目標値が設定されております。


ちなみに、こちらの目標が設定されている理由を見てみると

<子ども>

『朝食を毎日食べることは、基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要であ

るため、引き続き、子供の朝食欠食をなくすことを目標とする。』

<大人>

男女を問わず若い世代は次世代に食育をつなぐ大切な担い手でもあるため、20 歳代及び 30 歳代の男女全体での目標とする。』

となっております。

なるほど、『基本的な生活習慣を身につける』『次世代に食育をつなぐ』という観点から、朝食の摂取が推奨されておるようです。

なるほど『健康に良いから』っていう訳ではないのですね〜


このことを念頭において少し、昨年より私が朝食を見直したことについて少しお話いたします。


<朝食を見直したきっかけ>

実は1年前までは、『朝お腹いっぱいでも、何か食べなければ気がすまない!』という感じで、ほぼ毎日何かしらを食べていました。


小さい頃からしっかり朝食を食べて育ったので、おかげさまで『1日3食』の食事を食べる生活習慣が出来上がっていたのです。


しかし、ちょうど1年程前、今までいくら食べても、高校から大変わりしなかった体重が、食べたら食べた分だけ増えるようになってきました。


高校卒業してから60kg~62kgで推移していたのですが、

63kg...64kg...65kg...と食べたら食べた分だけ増えるなぁという感じになってきました。


『年齢の変化で、体が変わってきたのだな』と感じさせられました。


そこから、食事を変えようと思い、改めて『食/栄養』についての学び直しをはじめました。

同じタイミングで、丹後の長寿男性『木村次郎右衛門』さんの

『食細くして、命永かれ』という言葉に出会い、ファスティングについても学ぶようになりました。

そして、この頃から朝食の内容や摂取についても見直しを行い、『お腹が減っていたら食べる』『食べるものの質にこだわる』など、食べる回数や量・質の見直しを行いました。


<当時は、朝ごはんで何を食べてたの?>

ほんと、いろんなもの食べていました。

が、やはり多かったのは、トーストとコーヒーなどの手軽に準備ができる食べ物

ごはん、納豆、みそ汁などの和食の時もありましたが、

朝の時間のなさに甘えてしまい、バランスがなかなかとれてませんでした。

今から考えると、見直しが必要な朝ごはんだったなぁと思います。


<朝ごはんに関する今の考え方>

今の朝ごはんに関する考え方は、

『子どもはできるだけ食べるべき』

『大人は、その日の朝の体と時間に相談して』

というのが私の考え方です。


<子どもの場合>

子どもの場合は、『成長期に必要な栄養をしっかり摂るため』に、朝ごはんをできるだけ食べる方が良いと考えます。大人と違い、一度にたくさんの量をなかなか食べられない傾向もあると思います。また、学校に行くとなかなか『間食』というものが出来ません。つまり、お腹が空いたからといって授業中にお腹を満たすことが出来ないのです。お腹が空くと、授業にも集中できなくなってきます。しっかり授業に臨むためにも、朝食をしっかり食べることが必要ではないかと思います。


<大人の場合>

大人の場合は、『その日の朝の体と時間に相談して』という考えです。

これはどういうことかと言うと、『お腹が空いていたら食べたら良い』し、『お腹が空いていなかったら食べなくても良い』つまり『どちらでも良い』と言う考え方です。

大人の場合、仕事をしていると、どうしても夕飯の時間や量などがバラバラになってしまうかと思います。

『夕飯が遅くなったり、量が多かったりしたら、朝お腹が空かない』それは当然です。

また、大人は『比較的自分で空腹感をコントロールしやすい環境』におかれている場合が多いですよね。

朝絶対食べなくても、業務の途中『お腹が空いたタイミング』で、捕食を取ることができたりもしますよね

だから、まずは朝の体の声を聞き、「お腹が減っているのかどうか」それによって決めることが大切なのではないかと思います。

もちろん、朝お腹がいっぱいなのに食べると、それは食べ過ぎに繋がります。


また、朝は時間に追われることが多いです。少し起きるのが遅かった日などは、時間に追われながら朝ごはんをかきこむのもしんどいですよね?

・朝時間があり、お腹が空いていたら食べたら良い

・朝お腹が空いてなかったり、時間がなかったら食べなくても良い

こんな感じで、朝の体調や時間の有無によって朝ごはんを考えるのが良いのではないかと思います。


<朝ごはんの内容について>

朝ごはんの内容についてですが、時間がない朝には、用意するのに時間がかからない食べ物が好まれる傾向があります。

実際自分もそうでした、、、

しかし注意していただきたい点が何点かあります。

1、便利な朝食(シリアルやパンなど)として好まれるものには砂糖が多く含まれている点

2、できるだけ加工食品に頼らないということ

朝食に限った話ではないですが、食事を選ぶ際には、砂糖の量や食物繊維の有無に注意する必要があります。

またの機会で触れたいと思いますが、現代の食生活において、砂糖は色々なものに添加されています。知らず知らずのうちに、砂糖をたくさんとってしまっている場合も多いです。

加工食品に用いられる安価な砂糖は、糖尿病や肥満のリスクとなります。

普段からできるだけ『量』を取り過ぎないよう意識することを おすすめします。

もちろん美味しいケーキは『量』や『頻度』に気をつけて上手に食べましょう!

ご馳走は心を満たすのには大切です!


朝食に好まれる手軽なパンを選ぶ場合も注意が必要。

デニッシュやマフィンなどの菓子パンはお菓子です。

できるだけ、食物繊維の含有量が多い全粒粉のパンやライ麦パンを選んだ方がベター。

ただし、パンなどに塗るジャムにも注意は必要。

ジャムは砂糖をたくさん入れる事で、保存性を高めた食品です。つけすぎには注意してみてください。

ジャムの代わりにバターやオリーブオイルなどの脂質で代用するのもひとつです。


朝食では、『袋を開けてすぐに食べられる加工食品』も好まれる傾向がありますが、加工食品は、高度に加工されて、『美味しく』仕上げてある食品が多いです。

美味しいのは良いのですが、その分加工の段階で、体に良い働きをしてくれる『食物繊維』の量が減ったり、体に不要な『添加物』などが入れられたりする場合があります。

できるだけ、シンプルに『素材が何か分かるもの』を意識して食べてみてください。


<実際今はどんな朝ごはん食べるの?>

実は最近は、朝ごはんはあまり食べていません。

なぜかというと最近の生活リズムのため。。。

夜ご飯の時間が遅いことが多く、奥さんとふたりゆっくり食べることが多いため、朝あまりお腹が空かないことが多いです。

お腹が空いた時は食べるようにしてますが、そうでない時は、コーヒーや飯尾醸造さんの紅芋酢を飲むだけと簡単に済ませています。

食べるときは、ヨーグルトや果物、納豆、残りものの煮豆やみそ汁といった感じ。

ゆっくりごはんを作ったり食べたりする時間もなかなかとれず、、、

①できるだけ血糖値をあげづらいもの

②食物繊維のとれるもの

③発酵食品

などを意識して、用意に時間のかからないもの食べることが多いです。


<健康を考える上では、朝ごはんを『ただ生活習慣として組み込めば良い』という訳ではない>

確かに、3食のバランスをとり、朝、昼、夜で適量をとって過ごすことができるのであれば、3食に分けて食事を取るのが良いと思います。

ただ、『前日の夕食が遅かったり量をとり過ぎていて、お腹が空いていない』なかで、習慣だからといって食べるのはちょっと違うのかなと思います。

体の声を聞いて、食べるかどうかを判断する。

非常にシンプルなことですが、食べ過ぎを防ぐためには大切なことではないかと思います。

また、できるだけ本物の素材を選び、質にこだわった朝食も意識することが大切かと思います。


『お腹を少しすかせて、朝ごはんを楽しみに寝、早起きして、ゆっくり朝ごはんを食べる』


こんな余裕の朝が個人的には理想ではあります、、、、!

以上朝ごはんについてのひとつの考え方でした!

他にも色んな論点から朝ごはんのことも述べられそうですが、とりあえず今回はこんな感じで。


ちなみに写真は1年ほど前に奥さんが朝ごはんイベントで作ってくれたもの。

早起きしてお腹すかせて食べる和食朝ごはんは幸せです。

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