人工甘味料ってどうなの?
カロリーを低くするための工夫の一つとして使われているものが
「アスパルテーム」や「アセスルファムカリウム」「スクラロース」などの「人工甘味料」と呼ばれるものです。
それぞれ、人工的につくられるものですが、砂糖と比べると、非常に強い甘味を持っています。
一例をご紹介させていただくと
・アスパルテーム:砂糖の200倍
・アセスルファムカリウム:砂糖の200倍
・スクラロース:砂糖の600倍
といったところです。
非常に強い甘味を持っているので、少ない使用料で強い甘味を得ることが出来ます。
さて、この人工甘味料ですが、『体に良いのか悪いのか』
しばし議論になることがあります。
果たしてその真意はどうなのでしょうか?
ここで、人工甘味料について少し考えてみましょう。
【人工甘味料の良さ】
・摂取エネルギーを抑えることができる
・血糖値の上昇を抑えることができる
*人工甘味料は、人間の体で消化・吸収、代謝がされにくいため、口にしてもエネルギーにならなかったり、血糖値を直接はあげなかったりするという特徴があります。
この特徴を使い、肥満や糖尿病の予防や治療のために、人工甘味料を使用することが有用な可能性があると言われています。
【人工甘味料の弊害の可能性】
・心理的要因による食べ過ぎ
人工甘味料で摂取エネルギーを減らせたことに対して安心することで、逆に食べ過ぎるリスクが懸念されています。
・人工甘味料の強い甘味に対する脳への影響
人工甘味料は甘味が強いため、この強い甘味に慣れると、よりたくさんの甘い糖質を欲し、摂取してしまうことが懸念されています。
・人工甘味料の摂取が、腸内細菌の機能を変化させ、肥満に繋がる可能性
2014年にネイチャーに掲載された論文では、人工甘味料を摂取することで、腸内細菌のバランスを悪く変化させ、肥満に繋がる代謝反応を引き起こすとの結果が出ています。
【結論】
人工甘味料の健康への影響については、
『あまりよく分かっていない』
というのが現状です。
消費者の意識として
『カロリーが低い/太らないから』
『飲んでも大丈夫だよね!』
と、人工甘味料の摂取を過信するのではなく、
『体へ及ぼす悪影響も否定できないから』
『極力は避ける』
というスタンスで向き合うことをオススメします。
極力、『原材料が何か分かる本物の食べ物』の摂取を増やしていけると良いと思います。
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