Shokuiku@tango(ゲストティーチャーで授業に参加してきました!)
中学校1年生の総合の授業にて、『丹後の農業』という題材名で、栄養教諭の先生と一緒に授業をさせていただきました。
今回ゲストティーチャーとして、授業に入ったねらいは、
『生産現場の様子を子どもたちに伝える』
といった点にありました。
今までに取材をさせていただいた丹後の農家さんの事を、映像を見せたり、話したりして伝え、地元の農業についての理解を深め、地元の食材を少しでも食べようという意識を持たせるというねらいがありました。
そこで、なかなか生産現場に出ることができない先生方の代わりに、生産現場のメッセンジャーとして授業に入り、子どもたちの理解を促進させるためのお手伝いをさせていただきました。
元々東京都の小学校の栄養士をやっていた時に、
『学校栄養士は、なかなか学校の外に出て、食育をするための情報を得ることが出来ない』
ということを感じておりました。
普段の業務が忙しく、業務時間内になかなか学校を離れて生産現場で学ぶことが出来なかったのです。
食育を行う上で、
『地産地消』
『いただきますの挨拶の意味』
などの指導を行う際、食育に当たる教員や栄養士は、それぞれの『意味』や『重要性』を『知識』として話がちです。
『いただきますは、食べ物の命をいただいているから、いただきますと言うのだよ』
と、当たり前のことを言う感じですね。
ですが、そんなことは
ほとんどの子どもたちが知っています。
知っていることを、繰り返し指導することも重要ですが、子どもたちに
『食べ物の命をいただいているとはどういうことか』
を伝え、
子どもたちが頭でイメージできるようにしてあげることが大切なのではないでしょうか?
そのためには、まずは食育にあたる人たちが、実際に
『食べ物の命をいただくとは、どういうことか』
を生産現場に出て体験し、それを自分の言葉で、説明できるようになる必要があると思っております。
学校栄養士をしていた時にこのことに気づいてからは、休日を使って生産現場に行って話を聞き、学ぶようになりました。
当時、独身で生活の自由が利いたため、休日を使っては、生産現場に行くことができましたが、家庭を持って育児をしながら仕事をしている場合、自由に生産現場に出て行くということは簡単ではないのではないかと思います。
だからこそ、食育を行う現場の栄養士さんに、外から情報提供を行い、サポートする存在が必要なのではないかと思っております。
今回は、丹後に戻り、初めて学校現場との連携を行う食育に取り組むことが出来ました。
今後また、このような機会を増やし、学校と連携をしていくことで、より効果的な食育が実践されるのではないかと思っております。
このような学校の中と外の栄養士の連携は、今後ますます必要になってくるのはでないでしょうか。
『地方栄養士』として、出来ることから少しずつ、頑張って取り組んでいきたいと思います。
当日の給食はこちら!
お米、お魚、お野菜、果物、そして牛乳、丹後の地元食材がたっぷり使われた非常においしい給食でした。
地方で、やる学校栄養士もやり甲斐あってめちゃ楽しそうだな〜。
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